2002/05/26

 
     
     
  昨日は最後、磯平の岬の上より太陽そのものを狙う。光と空と海がひとつになり輝くその様は、そこにすべてがあることを示唆している。今こうやって合宿所に戻り今日の空を更新しようとマックに向かうと、外は満月。月の光が昨日の太陽と光量こそ違えども、同じような世界を構築している。光とはこんなにも説得力があるものかと思いを新たにする。そしてこの満月が昼間も干潮というかたちで特別な光景を作り出す。本日は、加計呂麻島にて42才の誕生日を迎える。月に二度しか見ることが出来ない海より現れる陸地の前にカメラを立て、強い日差しの中で撮影を行った。ここは人間の時間がゆっくりと動いている。それはまるで自然の速度に寄り添うように。決してゆったりとは言えない人生の中で、誕生日をこの地で迎えたことは、具体的な故郷を持たないぼくにとっては感慨深いものがある。そのことを祝うように?湿板写真が遂に究極の完成を迎えた。昨日の失敗を受けて、すべてをノーマルな状態に戻しての再挑戦が見事的中し、今までにない光を確実に、その中に浸み込ませることが出来たような気がする。一時はどうなるかと思われた「湿板写真計画」もひとつステップアップ出来た。当然、写真も絶好調である。かなり凹んだ体調も、これで復帰間違いなし?立沢夫妻とビデオの岡もっちゃんは今日、東京に戻った。いきなり少なくなったスタッフと共に「ばしゃ山村」にての夕食時、久保さんがいきなり、粋な計らい?で、ケーキを用意してくれて、その上食事まで御馳走になる。部屋に戻るといきなり本日分のベタをとり始めている。生粋のプロである。きっと久保さんもすぐにでも見てみたいほどの成功なのである。やっとの思いで結実した湿板写真は、様々なことを教えてくれた。そして何よりも大切なのは普通ということ。新しい写真が生まれた空。@加計呂麻島、徳浜  
 
 
 
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