薄暗い光の中では、それが夜の始まりなのか終わりなのか判別できず、徐々に時間の観念を喪失していく。時間という概念について考えさせられる。
同じ時期に同じ材質で製作されていながら、ヴェネツィア・サンマルコ広場の回廊に並んだ柱は、一本一本があたかも人間個人であるかの如くにその個性を主張・表現している。時間による創造の奥深さを感じる。
水の中のガラスは認識できない。しかしながら、ある方向から光を当てると何も無かったところに”形・姿”が生まれ出るのを目の当たりにする。光との相関に於ける造形の起源を表現している。
Trinity In Proto-Landscape 1990-1995
風景の基本要素である水、光、大地を様々な場所(奈良・富士、ノルウェーの滝、アイルランドの平原)でとらえる事により静的・動的共に普遍的な風景に辿りつこうとしている。
一日の始まりに、生まれ立ての太陽の光と共に、大地と空と雲が地平線に向かって溶け合っていく様を目撃する。その境界領域に向けられた視線は新しい何かが創造される瞬間をとらえようとしている。
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