2001/01/10 「ユメ?フタタビ、NEW YORK!」
タイトルを書いていて、ふと疑問「ユメねぇー?」
こんなことが夢なのかと改めて考えるとそれはそれで問題なのだが、やはり現時点においては夢なのだから仕方がない。今ぼくはニューヨークに来ている。しかも今回は久しぶりに単なる仕事ではなく20×24インチの大きなシッピングケースを抱えて、いくつかのギャラリーに作品を見てもらうために、ひとりで今日、ニューヨークに入った。1999年に訪れた折にニューヨークでも屈指のギャラリー「RICCO MARESCA GALLERY」のディレクターが興味を持ってくれた模様で、今回は少しばかりの新作を抱えてそのディレクターに会いに来た。とはいうものの突然の短い滞在ゆえに何処までの成果が現れるのかは分からないが、とても楽しみである。それこそ、5,6年前にファッションの仕事に区切りをつけて、自分の方向を模索していた時期に実は、ぼくは真剣にニューヨーク行きを考えていた。その時はまずは具体的に良いレップを探して、仕事を含めての移住である。しかし、パイナップルの池田さんをはじめ、何人かの心ある人々から日本でキチンと片を付けるべきとの助言を戴き、それに従い自分で言うのも何だが、本当に頑張ってきたと思っている。そして、荒木さんの活躍を筆頭に、日本では昨今「写真ブーム」という言葉を良く聞くが、そこで展開される写真にぼくはあまり興味がわいてこない。荒木さんそのものは、実は日本で最も尊敬する写真家のひとりである。しかし、それ以外の続いて出てきたいくつかのものはよく分からない。というのもそれはある部分非常に画一的なムーブメントで常に被写体との間の大いなる距離を感じてしまうからである。すべてがそうだとは言わないが、本来、その被写体を突き抜けていったような写真がぼくはもともと大好きなのである。現に今、ここ「MORGANS HOTEL」の部屋には「ROBERT MAPPLETHOPE」の写真が掛かっていて、その眼の前で、ぼくはこうやってホームページを書いている。もちろん、そのことを知ってこのホテルを予約したのだが、メープルソープはニューヨークがあってはじめて存在している。同じようにぼくも日本でキチンとしたかたちで存在することが出来れば、ニューヨークでの個展などどうでもいいのである。しかし、もちろん自分の実力も関係あるのであろうが、どうも自分のやり方で自分の居場所が見つけられないのである。その場所がここにはあるような気がして、足繁く通っているといったわけである。今眼の前にあるメープルソープの写真のように何年経っても日常の中に存在する写真を創っていくことがぼくの夢なのかも?
前置きが長くなってしまったが、久しぶりのニューヨークである。ぼくが乗ってきた飛行機は朝9時にJFKに着いてしまったので、ホテルのチェックインも出来ず、とりあえず荷物を置いて、ぼくのニューヨークにおける秘書?のようなことをお願いしているヒサミさんのお宅に伺った。
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左:着くなり、ヒサミさん宅で朝食を?右:彼女のアパートメントがある4th Ave.より眺めるマンハッタン朝からいきなりで失礼しました。結局、久しぶりにお会いしたので積もる話もたっぷりとあり、明日からの計画を練りながら長居をしてしまった。途中、現在「QUEEN'S MUSEUM」で学芸員をやられている岩崎ひとみさんと電話で話して、いくつかのギャラリーを教えてもらった。そして、前回資料を送って、僕自身も興味を持っていたチェルシーの「SILVER STEIN GALLERY」も幸運にもアポイントが取れた!ディレクターが会ってくれるとのことである。といったわけで、まあ何とか幸先の良いスタートが切れそうである。
夜はヒサミさんと、イーストビレッジのイタリアンレストラン「IL CANTINORI」で夕食。なかなかの秀逸。
この時期のニューヨークは昼間でも氷点下なので、それはそれは寒いのである。そんな中、明日は丸一日、チェルシーのギャラリーを改めて廻る予定である。今、以前にも増してギャラリーがどんどんチェルシーに集まってきているようなので、また新たなギャラリーとの出会いを祈って歩いてみようと思っている。
壁に掛かった「MAPPLETHOPE」の写真の下で(at MORGANS)