2001/05/27 「空景が眼にシミル」



AM8:15 Masa-Mara

早いもので、アッという間に、最終日になってしまった。
とにかく、マサイ・マラに着いてから、一日も雨が降っていない。もしかしたら、乾期に変わってしまったのかもしれない?だから、毎日が快晴であった。抜けるような青空と、その下で生活する多くの動物たちを、ぼくたちは毎日見ていた。昨日も書いたように、「ゲーム・ドライブ」に行って、埃まみれになって、そしてホテルに戻って、部屋に隣接した「ジャグジー」に浸かりながら、朝と同じ空を見る。同じ空のはずが、時には違う空に見える。ご覧のように、朝は朝ですごいのだが、夕方は夕方で、独特のブルーの世界が展開する。このジャグジーという、完全なるリラックスタイムの中で、その眼前には、しかも頭上全面に、この美しい空が拡がっているわけだから、これは反則である。色にしても、雲にしても、ほんの少しの光の角度、時間で、次から次へと姿を変えていく。一見、「永遠」のような印象を持ち、しかし、その永遠は、「瞬間」という短い時間を表現する言葉よりも印象としては短い。しかし、この永遠の印象は、なぜか非常に、「眼にシミル」のである。これはもしかしたら、ずっと、このままでいて欲しい、という願望なのか?それとも、美しいものを見たときの人間の本能なのか? 定かではない。ただ、日常の中で、ものを漠然と見つめている瞬間とは、大いに異なる印象を持つことは確かだ。とにかく、理由などは、どうでもいいが、特に、ぼくのような「ものを見ること」を仕事とする人間にとっては、このような光景そのものが、実は何ものにも代え難いほどの、エネルギーになっているのかもしれない。

そんな空とも、しばらくお別れである。それ以外にも、名残惜しい出発である。果たして次はいつ来られるのか分からないし、いつでも行ける距離でもない。でもきっと、また近いうちに訪れるであろう予感を、ぼくは勝手に抱いている。この妄想が、現実のものとなることを楽しみにするしかなさそうだ?
まずは、この印象を別のかたちでもいいから、そろそろ、何とか「かたち」にしたいものだ。
後ろ髪を思い切り引かれながら、ホテルのゲートを後にし「Kichwa Tembo」空港まで向かう途中、いきなり道路の脇に一匹のキリンが現れた。今回のゲーム・ドライブでも、さんざんキリンを見てきた。何だか、縁がある動物である。そして、個人的にも大好きである。この偶然を「見送り」と勝手に解釈するのも、何となく許されるような気がする?


お見送りの?キリン

あとは、帰りにバンコックによって、ちょっとゆっくりして、帰途に着くわけだが、どうやら東京もバタバタしているようだ?
気分を切り替えて、いや、それよりも、気分を切り替えないでやってみたらどうなるか?その方が、面白そうだから、まずは、そんな感じでやってみようと思う。それで、うまくいかなかったら、また別の方法を考えてみようと思っている。そんなわけで、ぶっちぎりの10日間はとにかく、終わりを告げた。それにしても、楽しい旅であった。あとは東京で、どれだけ「サファリ」出来るのかが、問題だ?


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