2000/03/21

「奈良・月ヶ瀬」の梅



僕はここのところ、この時期になると「梅」に「桜」に忙しい。というのもJR西日本の仕事で「電車&ウォーク」という近郊観光を啓蒙する広告をずっとやっている。(ストロベリーのWorksを見てみて下さい)
先日もADの古橋さんと話したのだが、「桜」に関しては知らない間にかなりの数を見てきて、直感で感じていた「いい桜」像みたいなものが出来上がって来ていて、しかもそれはかなり正しいということが昨年分かったりして、それなりに分かったような気になっている。簡単にいうと「桜はやっぱり山桜が良い。」ということだったりする。それに比べて「梅」となると昨年、やはり奈良の「安濃」の梅を撮ったぐらいで、しかもそんなに良い状態ではなかったことも手伝って、まだまだビギナーのような気がするし、至って「梅」そのものが掴めていない。

もともと「花見」というのは平安時代の頃は、「梅」だったそうである。もちろん今でも「梅」で花見という習慣も残っているが、やはり「花見」というと「桜」ということになっている。
しかもあの面白くも何ともない「染井吉野」で。 桜のことはその時ゆっくり書くことにして、前置きが長くなってしまったが、今回は奈良の「月ヶ瀬」というところに梅を撮りにいった。「月ヶ瀬」というのはすごく昔から、有名な景勝地と聞いている。かの「芭蕉」も僕の好きな「鉄斎」もこの地を訪れ、それなりのアクションを起こしている。今は少し悪い意味で観光化されてはいるものの、深く大きな谷に咲き乱れる「梅」の様はまさに圧巻である。


淡いピンク色の花を付ける「紅梅」

今年はご覧のように天気にも恵まれた。それもあってか本当の「梅の花見」という感じが少し分かったような気がする。「桜」という花は真っ昼間に見ると、どうも今ひとつであるが、逆さまに明け方、今まさに夜が明ける瞬間の「桜」というのはこの世のものとは思えないほどの「幽玄の美」を醸し出す。それに対して「梅」というのは、お天道様の下でのんびり揺れる様が何とも様になる。朝はまだ寒くても、日が昇ると徐々に暖かくなってきて、目の前には鮮やかな「梅」が浮かび上がる様は、「春の訪れ」そのもののような気がする。

 
左:真っ直ぐ空に伸びる「紅梅」右:月ヶ瀬の谷を望む「茶店」

とにかくこれからプリントしてみないと何とも言えないが、今年はかなりの手応えを感じている。
それにしても日本の四季はすごいよね?
何だか年寄りみたいだけど、まだまだ飽きないから撮り続けてみようと思っている。


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