2000/05/23 とうとうオーディオがやって来た!!



昨日、とうとう我が家にオーディオがやって来た。唐突で申し訳ないがこう見えて、もともとミュージシャン志望であった。高校生ぐらいまでは真剣にそれ以外の道は考えていなかったほど。そんなわけで今までどれ程のレコード、CDを買い漁ってきたのか分からない。しかしそんな僕もいつしか、音楽をかけること、流すことはあっても、真剣に「音楽を聴く」という機会を失って行った。その上そこはやはりヴィジュアルの人間、あの30cm角のレコードジャケットが大好きだったわけである。世の中の流通がCDに変わって、僕もその流れに逆らえずCDを買うようになったのだが、その堅いデジタルの音がどうしても馴染めなかった。そんなことも知らずに手伝って、真剣に「音楽を聴く」ということが無くなってしまった。やがて大人になり?この仕事をするようになって様々なものと出会い、そして同時に様々な「生の音」に接することによって、そのデジタルな音がどうにも好きになれずにいた。例えば、あの世界的なチェリスト「ヨー・ヨー・マ」を目の前で、しかも奈良の東大寺の大仏殿の中で「生音」を聞きながら撮影させてもらったり、自然の中においても、屋久島を訪れた時、そこを流れる水の音は、ある部分「音楽以上」だと感じていたので自分の部屋の中でそれと同等かあるいはそれ以上の「音を聞く」ということは勝手に不可能だと感じていた。
そんな半年ほど前のある日、友人のバンザイペイント立沢氏の家を訪ねた時、僕の現代オーディオ感は大きく変わった。何故なら彼はいわゆる「ハイエンドオーディオ」というシステムを組んでいたわけだが、それはまず格好良い!僕が想像していた「ハイエンドオーディオ」というのは確かにいい音がでるんだろうけど、ゴテゴテとしたイメージで、どうしても僕の中で格好良いものの中のひとつには成り得なかった。しかし目の前にあるシステムはシンプルでデザインも格好良いのである。その上そこからで出てくる音を聞いて二度驚いた。もちろん、人によっていろんな見解があるとは思うけど、少なくとも僕にとってはレコードの音を越えていた。それは単にクオリティーの問題だけではなく、その音はぬくもりさえ持ち合わせているように思った。とにかく僕の思っていたCDの音ではない。それはまるで「Ferunandesのストラト」の音しか知らなくて、それがストラトの音だと思っていて、その後機会あって、初めて「Fenderのストラト」を弾いたときのような、いやそれ以上の違いを感じたのだ。(分かるかな?)
それからほぼ半年、いつの日か自分の部屋でもせめて「音楽を聴く」環境を作りたいと思い続けていた。しかし、この忙しさも手伝ってなかなかその機会も出来ず、悶々としていたわけだが、昨日遂に!サウンドクリエイト金野さん指導のもと、我が家で「デモ」をやってもらった。


左:セッティングされた我が家の和室 右:「LINN CLASSIK」

感動である!!
いろんなCDを演けて試したのだが、凄かった。何が凄いかというと例えば最近、あのビートルズのプロデューサーで有名な「ジョージ・マーティン」(僕は5年ほど前に彼が来日したときに雑誌「GQ」の依頼で彼のポートレイトを撮っている)が引退するそうで「イン・マイ・ライフ」というアルバムを出した。当然様々なミュージシャンが参加しているわけだが、その中であの「Jeff Beck」がビートルズの「A day in the life」を演奏しているのだが、これが絶品である。最近彼はほとんどギターを指ピックで弾いているようなのだが、その指が弦にさわる瞬間が分かるのである。そして、スペインのピアニスト「フェデリコ・モンポオ」に至ってはカタロニアの風景とぼんやりした光が絵に浮かんだような気がした。
オーディオは知らない間にものすごい進歩を遂げていた。
今回の機材は非常にシンプルなもので、イギリスの「LINN」というメーカーのまさにジャケットサイズのCDアンプ(このメーカーはもともとレコードプレーヤーを中心に作っていたことも手伝ってジャケットサイズにこだわりがあるという。立沢氏はこの会社の名機「LP12」というアナログプレーヤーも手に入れたと聞く。)とスピーカーを2種類持ってきてくれた。上の写真にあるスイスの「PIEGA」という会社の細長いスピーカーと、これはまだ日本に入ってきたばかりというオランダのスピーカーを比較した。「PIEGA」の方はこのデザインも手伝ってかなり売れているようだが、非常に女性的な優しい音がする。ボーカルもの何かだったら非常に落ち着いて長い時間聞けるような気がする。一方、オランダ製のちょっとハイテックなデザインの細長いイコライザーの板が付いている方のスピーカーは、とにかく音の解像力に関しては卓越したものを感じた。オーケストラを鳴らしても、各パートがしっかりと存在している。正直言ってどちらも嫌いではない。しかしどちらかひとつと言われると非常に悩んでしまうのも事実である。うーん、どうしよう?
それにしても、サウンドクリエイトの金野さん!ただ者ではない。瞬時に僕の好みを見抜き、あるスピーカーを提案してくれた。その名も「RED ROSE MUSIC」!
何だかこの名前だけで僕の中では決まってしまった。このメーカーは今やオーディオ界の巨人「マーク・レビンソン」が新たに立ち上げたブランドだと聞く。どうやらこのスピーカーは今回持ってきてもらった2つのスピーカーの両方の特性を持ち合わせているようである。近々、僕の時間が出来次第「デモ」第2弾をやってもらおうと思っている。今から楽しみである。
それにしてもなかなか落ち着かないが、またひとつ新しい楽しみが増えた。
しかし深みにはまると大変そうではある。もし詳しい人がいたら良きアドバイスを!


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